December 2018
2023年IBCLCプログラムの
新たな詳細内容概要について
以前にお伝えしたとおり、国際認定ラクテーション・コンサルタント®認定プログラムの試験概要書としても知られる、新しい 詳細内容概要Detailed Content Outline:DCO)を2023年に発効します。この新たなDCOは、IBCLC®の特定分野の専門家が専門の心理測定評価企業と協議し、実践調査に対するIBCLCコミュニティから集められた数千もの回答に取り組むという、集中的な実践分析プロセスの成果です。この改訂版概要は、2023年以降次回の実践分析が行われるまでの間、IBCLC認定プログラムの管理の基礎となります。
 
2023年の改訂版DCOの導入にあたって、2023年に教育認定ポイント (CERPS) による再認定を受ける方については、継続教育 (CE) 自己評価もこの新しいDCOに従って更新されます。
 
以前にお伝えしたとおり、2022年から、10年ごとの試験によるIBCLC再認定の必要がなくなりました。
 
CERPによる再認定を選択したIBCLCは、継続教育を進めるうえで役立つCE自己評価を実施する必要があります。CE自己評価は所要時間2時間の、オンラインでリモート実施ができる、約70問の多肢選択問題による無料の評価です。これは専門知識の再確認を促し、継続学習が必要な分野を特定するように設計されたものです。IBCLCはCE自己評価を受けるとすぐに、個別専門能力開発計画(PPDP)の形でフィードバックを受け取ります。
 
2022年11月7日時点で、CE自己評価はIBLCEで使用するすべての言語で、IBCLCの2023年の再認定に向けて利用できるようになっています。
 
再認定のためのすべての要件(PPDPに基づく必須のCERPを含む)を完了すると、2023年に更新を予定しているIBCLCの方は、2023年9月30日までにCERPによる再認定の申込書を提出し、支払いを行う必要があります。
2024~2026年に更新を迎える方のCE自己評価については、2023年の年初頭に利用できるようになります。 
新たにIBCLCに合格された皆様、おめでとうございます!
2500名以上の新IBCLCが誕生しました!IBLCEは今週より、受験者のオンライン資格管理アカウントに試験結果の送付を開始しました!  IBCLC資格の取得は大きな成果であり、IBLCEは、懸命に働き、母乳育児を行う家族の支援とラクテーションコンサルティングの専門的な実践の推進に尽力される受験者の全員を称賛します。
IBLCEの新たな役員および理事会メンバーについて
IBLCEの有志によるリーダーシップチームが新しくなりました!IBLCE内規に従い、エジプト出身、現在米国ノースカロライナ州在住のMona Sakr氏(内科学学士および外科学学士、理学修士、IBCLC)が次期会長から会長へと就任しました。 
また、米国ノースカロライナ出身のBrooke Gilliam氏(看護学学士、登録看護師、IBCLC)が次期会長となりました。Annabelle Mackenzie氏(修士 (ケンブリッジ大学で取得)、英国サフォーク州IBCLC)は会長としての1年間の任期を終え、現在は直前会長となっています。一般メンバーであるKristi Salisbury氏(米国ミネソタ州の認定栄養士、認定食品衛生責任者、管理栄養士 )が会計係として、Agnes Wangui Kamau氏(結婚・家族療法士の修士、ケニヤ、ナイロビ)が上級理事会メンバーとして再選されました。IBLCEは、これらの重要なリーダーシップの役割を担う方々に感謝を述べたいと思います。 
IBLCEは、IBLCE理事会に新たに2名の活気に満ちたリーダーを選出しました。IBLCEはHairin Anisa Binti Tajuddin氏とNeelam Jawad氏をIBLCE理事会にお迎えしました。
Hairin Anisa Binti Tajuddin氏(小児科学修士、IBCLC)は、マレーシアで小児科の顧問医師でもあるIBCLCです。マレーシア大学の内科学学士および外科学学士と小児科学修士の学位を取得しました。さらに、Certified National Baby Friendly Hospital Initiative Auditor(国家「乳児にやさしい病院」推進活動の認定監査員)としても活動しています。彼女の診療センターとBCNPマレーシアを通じて、母親が母乳育児を成功されるために行っている取り組みは、2020~2022年のIBCLCケアアワードで表彰されています。
パキスタン出身のNeelam Jawad氏(内科学学士および外科学学士、バングラデシュ外科医協会会員、IBCLC)は、産科医、産婦人科医です。彼女は産婦人科医としてドバイで10年間勤務し、母子の健康と母乳育児に特別な関心を持っていました。2021年にIBCLC資格を取得し、彼女の勤務する病院で最初のIBCLCとなりました。現在は米国テキサス州を拠点としてい
ます。
IBLCEは、IBLCE理事会の任期を近頃終了されたChristina (Christy) Porucznik (博士、公衆衛生学修士)に感謝の意を表したいと思います。
 
IBLCE理事会についての詳細は IBLCEウェブサイトをご覧ください。
ラクテーション・コンサルタント資格のための財政投資(MILCC)組織への注目
皆様はラクテーション・コンサルタント資格のための財政投資(MILCC)について耳にしたことがあるかもしれませんが、それがIBCLCコミュニティ(IBCLC資格の取得を目指す方と、現在資格を保有している方の両方)にもたらす大きな影響についてはあまり認識していないかもしれません。過去10年の間だけを見ても、MILCCが60ヵ国660名以上の個人に対して25万米ドル近くを資金提供していることをご存じですか?MILCCは母乳育児を支援する大きな力です!
 
IBLCEの独立支援法人として、MILCCは「世界中のすべての家族がIBCLCから文化的に適切なケアを利用できるようにする」というビジョンを掲げ、そのミッションを「包括性を育み、慈善活動を推進し、IBCLCの価値に対する一般の認識を高めることで、IBCLC資格をするための経済的な障壁を取り除くこと」としています。
 
MILCCはIBCLC資格の取得希望者や保有者に対するさまざまな奨学金制度を提供することにより、IBLCEのビジョンとミッションを支えています。MILCCが提供する数多くの奨学金制度:
 
  • IBCLCの取得希望者および再認定希望者のためのMILCCの一般奨学金:
 
  • JoAnne W. Scott(ジョアン・W・スコット)奨学金は、IBLCEの主要設立者に敬意を表して名付けられた、ピアツーピアのサポートグループの背景を持つ人々への奨学金です。
 
  • Dr. Clifton J. Kenon, Jr. Health Equity(クリフトン・J・ケノン・ジュニア博士の健康の平等)奨学金は、IBLCEが設立し、母乳育児の指導者でもある前IBLCE理事に敬意を表して名付けられた、健康の平等を推進するという目的を持つ奨学金です。
 
  • Emerging Leaders in Lactation(将来のラクテーション・リーダー:ELL)奨学金は、IBCLC志願者と将来のリーダーのコミュニティの中でダイバーシティ、公平性、インクルージョンを育むという精神のもと、IBLCEが設立し、定期的に提供する奨学金です。

  • Global Humanitarian(国際人道支援に関する)奨学金は、IBLCEが設立した最新の奨学金で、気象変動、地政学、天災によって生じた人道的危機に影響を受けた人々を財政的に支援するよう設計されたものです。詳しい内容は今後提供されます。
 
この何年もの間に、IBCLCコミュニティ内で大変有名な多くの方々がMILCC奨学金を受け取っており、MILCCの活動は、母乳育児分野の成長と多様化、およびIBCLC資格を取得して専門家としての認知を高め、キャリアを前進させることを望む、多くの母乳育児専門家への財政的支援における極めて重要な役割を担っています。

MILCCは、世界保健機関(WHO)の「母乳代用品の販売流通に関する国際規準(International Code of Marketing of Breast-Milk Substitute)」と矛盾する可能性のある寄付に関するデューディリジェンスを実施すること、奨学金の決定を行う有志のリーダーのために、奨学金申請者の名前を伏せておくことで、利益相反の防止に取り組んでいます。奨学金の決定は独立して行われます。特定の奨学金基金に対して寄付を行うことはできますが、それが特定の個人に充てられることはありません。奨学金の決定は、有志による理事会メンバーが明確な奨学金の条件と照合して判断されます。
 
「世界中のすべての家族がIBCLCから文化的に適切なケアを受けられるようにする」というビジョンを推進させるMILCCと、その熱心なボランティアリーダーに称賛の意をお伝えしたいと思います!
IBLCEのウェブサイトの更新をご確認ください!
IBLCEは顧客体験の向上に取り組んでおり、この目的に向けて、この数か月間にユーザーフレンドリーなアップグレードの数々を行ってきました。アップグレードの内容:
IBCLCレジストリ
IBLCEウェブサイトのIBCLC レジストリは、資格管理システム内で変更が行われた直後に、自動的に更新されるようになりました。 この技術的なアップグレード以前は、レジストリでの手動による更新が必要だったため、更新は新しいIBCLCが認定された後の7月と1月の年2回のみでした。この新たな技術により、オンラインアカウントに変化が生じた場合にすぐ更新が表示されます。これには、再認定に合格したIBCLCの現在の認定資格の有効期限や、承認後の名前の更新が含まれます。
 
2022年9月の認定試験に合格した新しいIBCLCの方については、2023年1月1日が認定期間の開始日となり、この開始日までIBCLCレジストリに表示されないことをご了承ください。(また、IBLCEは、2022年の末日までに、新たな合格者の方とCERPにより再認定されたIBCLCの方に、資格を正式に証明する電子メールもお送りします)。
 
IBCLC、クライアント、雇用主の方々は、IBCLC本人が主要言語で名前をプロフィールに提供している場合は、その名前を含める名前、またはIBCLC資格認定番号(L-#)で検索することができます。
 
この新レジストリは、IBCLC認定資格を確認したい場合に役立つツールです。ご質問はありますか?お近くのIBLCE地域事務局までご連絡ください。
言語別サブサイトのリニューアル
これまで、IBLCEはウェブサイトで主要な情報を16の言語で提供していました。英語以外の言語を使用する受験者のオンライン体験を向上させるため、IBLCEはこの度、各言語のページをリニューアルしました。主な改善点は次のとおりです:
 
  • 重要な情報へのクイックリンクをトップページに配置
  • IBLCEニュースを強調するスライダー
  • ピックごとに分類された文書
 
IBLCEの関係者の皆様に、これらのアップグレードが役立ち、視覚に訴えるものがあると感じていただければ幸いです。
 
各言語での情報を確認するには、リニューアルされた サブサイトをご覧ください!
新しくなった連絡先フォーム
迷惑メール(スパム)の顕著な増加によるサイバーセキュリティ対策の強化という視点から、IBLCEは新しい連絡先フォームを導入しました。このフォームは皆様からのご質問に対応するのに最も適したスタッフに直接転送されます。
 
また、担当の地域事務所のカスタマーサービスへの直接メールもQuestions & Supportページから今まで通りご利用できますので、ご安心ください。IBLCEカスタマーサービスは、今まで通り皆様の認定と再認定に関するご質問にお答えします。
お知らせ
インスティテュート・フォー・クレデンシャル・エクセレンス(Institute for Credentialing Excellence:I.C.E.)は、IBLCE CEOのSara Blair Lake氏(法務博士.、協会管理運営)を理事長として選出しました。この組織は、認定業務を行うコミュニティに教育、人材交流、その他のリソースを提供する一流の専門会員組織です。I.C.E.は、IBCLCを含む医療関係の認定プログラムの認定機関として高く評価されているNational Commission for Certifying Agencies(NCCA、全米資格認定委員会)に所属しています。これまで、Lake氏はNCCA委員として、委員長の立場も含めて2年の任期を務めました。
IBLCEからの年末のご挨拶
皆様と皆様のご家族が、素敵なホリデーシーズンを過ごし、良いお年を迎えられることを願っています。
ソーシャルメディアでIBLCEをフォローしてください